引越しのキャンセル料はいくらかかる？

引越しをキャンセルした時にかかる料金は、国土交通省が定める「標準引越運送約款」によって、以下のように定められています。

ただし、引越し業者が独自に作成し、国土交通省の許可を得た約款を使用している場合はこの限りではありません。

見積もりの際には必ず約款の提示を求め、内容を確認しておきましょう。

キャンセル料を支払わなくて良いケース

引越しの前日または当日であっても、キャンセル料を支払わなくて良い場合がありますので、その条件を確認しておきましょう。

内容確認の連絡がないとき

国土交通省が定める標準引越運送約款には、以下のような記載があります。

第三条第七項
引越し業者は、見積書に記載した荷物の受取日の三日前までに、申込者に対して、見積書の記載内容の変更の有無等について確認を行います。
第二十一条
第三条第七項の規定による確認を行わなかった場合には、解約手数料又は延期手数料を請求しません。

つまり、引越しの3日前までに引越し業者から確認の連絡がなかった場合は、前々日から当日の間であってもキャンセル料金を支払う必要がありません。

荷送人に責任がないとき

延期・キャンセルの原因が荷送人（申込者）の責任ではないとき、つまり、引越し業者の都合で解約または延期になる場合は手数料を支払う必要がありません。

標準引越運送約款の提示がないとき

引越し業者は、見積もりの際に「標準引越運送約款」を申込者に対して提示しなければいけないことになっています。

この約款を提示しない業者とは、そもそも契約を結ぶべきではありませんので注意しましょう。